インチアップ?外径?スピードメーター?タイヤの基礎知識


皆さん、インチアップとは何かご存知でしょうか?

インチアップとは
インチアップの本来の目的は、より大型のブレーキを搭載するための空間確保である。自動車の高性能化とともにブレーキへの要求も高まったが、特にスポーツタイプの車両にとってブレーキの性能向上は必須であったため、インチアップによってブレーキを大型化することとなった。ボディー、サスペンションとの兼ね合いもあり、タイヤの外径まで大きくはできないため、装着できるタイヤは元よりも偏平率の低い(より平らな)ものとなる。

ウィキペディアより引用

簡単に言うと、インチアップの基本的な概念としては、タイヤの外径(直径)を変えずに、インチを大きくすることです。

上図のように、タイヤの外径は変わらず、内径(インチサイズ)だけが大きくなっているのがわかると思います。これが俗に言うインチ(サイズ)アップになります。

インチアップの一例

例えば、155/65R14の軽自動車の純正サイズがありますが、インチアップサイズは165/55R15になります。14インチから15インチにインチアップ(内径(インチサイズ)が大きくなる)していますが、外径はほぼ同じになります。
■外径
155/65R14:557mm
165/55R15:563mm

一般的には、元の外径から±3%が許容範囲といわれています。557mmの±3%であれば16.7mmになるので、540mm~573mmまでがスピードメーターが狂わない外径サイズになります。
また、タイヤサイズをご覧ください。インチアップする際は外径をあわせるため、インチサイズは大きくなり、タイヤ幅も大きくなり、偏平率が小さくなるのが一般的です。

インチアップのメリット

インチアップすることで、何が良い点になるのでしょうか。

①走行性能が変わる

インチアップすることによって、タイヤと道路の設置面積が広くなり、車の制動力が上がり、高速走行時の安定性能も上がります。また、タイヤ側面が薄くなったことで、タイヤのタワミが軽減され、コーナリング時のタイヤの変形を抑えコントロール性能が向上します。ブレーキの制動力も上がると言われています。

②見た目が変わる

ここが最も大きなメリットというか、目的になるかもしれません。インチアップをすると、ホイールが大きくなり、タイヤとタイヤハウスの隙間が少なくなります。車の印象が大きく変わることで、同じ車でも他人との違いを出せることから、インチアップが好まれる傾向があります。ホイールを純正から交換する場合、同じサイズではなく、1インチ~2インチアップしドレスアップすることが多いと思います。

インチアップのデメリット

インチアップにはデメリットも当然あります。

乗り心地の低下

インチアップをすることは、偏平率の数値が低下するとお話しました。偏平率の数値が小さくなるということは、タイヤの厚みが薄くなるということです。当然、タイヤが薄くなれば、ダイレクトに路面コンディションの状況を車が受けることになりますので、乗り心地は悪くなります。

価格が高い

インチアップするということは、タイヤやホイールのサイズが大きくなります。一般的にサイズが大きくなると価格が上がってしまいます。需要の多いサイズに関しては、低価格で販売されている場合もあります。
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インチアップの対比表

下記データはあくまで外径から考えたのサイズ目安です。メーターの誤差やお車とのマッチングについては考慮しておりません。また、タイヤメーカーによって若干外径が異なりますのでご注意ください。

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